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運動能力を高める効果がある「コオーディネーション運動」

今回は、Facebookに投稿したこともある「コオーディネーション運動」について書きます。

Facebookに投稿した内容をより詳しくお伝えします。

ゲスト講師としての授業


今年の7月に都内の某小学校でゲスト講師として体育の授業を行ってきました。

小学1年生に「コオーディネーション運動」がどういうものなのかを教えてきました。

コオーディネーション運動とは、誰でも気軽に楽しめる運動を行ないながら、普段使わない筋肉を使ったり、普段しないような動きをしたり、頭を使いながら体を動かしたりする運動のことです。

コオーディネーション運動は、成長期に必要なトレーニングとして、注目されています

慣れない動きが多いですが、生徒たちは苦戦しながらも楽しそうに活動してくれました。

動きの中でも個人で行ったり、友達と協力したり、道具を使ってみたりと様々な動きにチャレンジしてもらいました。

実際の授業の流れ


①集合→挨拶→自己紹介→授業の目当てや流れを確認。

「コオーディネーション運動を理解し、様々な動きにチャレンジしよう」

②準備体操

屈伸、伸脚、前後屈、回旋、アキレス腱、ジャンプ、首、深呼吸

③補強運動

イカのポーズ、かかしのポーズ、飛行機のポーズ、おっぱっぴーのポーズ、腕立てバランス

イカのポーズ バランス

飛行機バランス

④個人での動き

つま先&かかとで一回転、じゃんけんジャンプ(手足を使って)、言うこと一緒やること一緒、言うこと反対やること反対(子どもの「言うこと一緒!やること一緒!」のかけ声のあとに先生が「前・後ろ・右・左」いずれかの指示を出し、指示通りにジャンプする。指示を繰り返す。)

⑤友達との動き

言うこと一緒やること一緒(ペア)、じゃんけんぐるぐる、バランス崩し(立ったまま&腕立ての姿勢)、握手して背中タッチ

腕立てバランス

⑥用具を使った動き

バランスウォーク(お手玉を頭にのせ、音楽に合わせて歩く)

バランスウォーク お手玉

⑦整理体操
⑧子どもたちの感想
⑨まとめと挨拶

ざっくりとした感じではありますが、これが実際に行なった授業の流れです。

授業を通しての感想


子どもたちにとって、できた動きもできなかった動きもあると思いますが、一つでも多く、動きを覚えてもらい、自分でまたチャレンジしてもらえればなと思いました。


また、難しい動きも友達と一緒にやることでできた、楽しかったなど、
一つでもできた体験や楽しい体験を覚えてもらうことが単発の授業では重要になります。何事も成功体験を重ねること大切ですからね。

そして、子どもたちに体を動かす楽しさを理解してもらえたら嬉しい限りです。

私自身もとても貴重な経験をさせて頂き、大変嬉しく思っています。
これからも年代問わず、
体を動かす楽しさ大切さを伝え、
スポーツを一つのツールとして、
人と人を繋げられるように頑張っていきたいと考えております。

コオーディネーション運動や授業の内容を詳しく知りたいという方がいましたら、指導案をお伝えしますので、気軽にコメントやメッセージを頂けたらと存じます。

2014-10-23 | Posted in ブログ, 活動4 Comments » 

 

岸幸太郎の現在の活動状況

サッカーコーチ


現在、私が勤務しているNPO法人はちきたSCでは、小学生や中学生を中心にサッカー指導を行なっています。小・中学生を合わせれば200名以上の子どもたちと関わっています。

サッカーコーチ

各学年、各スクールによって子どもたちの色が全然違うので、毎回私自身もとても楽しく指導させてもらっています。子どもたちは、素直なので楽しければ無我夢中でボールを追っかけ、少しでもつまらなければ、すぐに集中が途切れてしまいます。そんな正直な子どもたちのお陰で自分の指導観を常に形成できているような気がします。

自分が良いと思って考えたことも子どもにとっては、そこまで面白くないメニューだったり、飽きるかなと思っていたメニューが子どもにとっては逆に魅力的なものだったりと、日々勉強と発見の繰り返しです。

小学校体育講師


クラブでのスクール活動と同時に、八王子市内の小学校で体育講師をしています。ある学校で3年生の担当をしており、1クラスの人数は37人います。

小学校体育講師

スクールに来る子どもは、基本的に運動好きな子どもが多いのですが、学校には運動嫌いな子もたくさんいます。

体育講師をしていると、スクールとはまた違った悩みが出てくるのですが「いかに運動を楽しませることができるか」という面では共通している部分がたくさんあります。

幼児サッカースクール


さらに、今年の7月から新しく開設された幼児スクールのコーチも担当しています。場所は、地域の市民センターの体育館を使って、月に隔週で2回行なわれ、1回のスクールは50分となっています。人数は今現在8人集まっています。

毎回のスクールで心がけていることは、わかりやすい声かけと説明、運動量を確保できるメニューです。そして、バカになり幼児を飽きさせないテンションを保つことです(笑)。

幼児スクール

どの年代も同じですがコーチがつまらそうに指導していると、子どもたちも楽しさを見いだすことは難しいと思います。子どもたちが運動を楽しみ、コーチも指導を楽しむ、それが理想なのではないでしょうか?

2014-10-19 | Posted in ブログ, 活動No Comments » 

 

派遣アスリートとして活動した社会人一年目

社会人一年目は、文部科学省事業「地域スポーツとトップスポーツの好循環推進プロジェクト」の派遣アスリートとして八王子市内の地域活性化を目指し、「NPO法人はちきたSC」で活動していました。
その主な活動内容は、3つの事柄が挙げられます。

地域小学校の体育コーディネーター・体育講師


地域小学校では、運動の苦手な子から得意な子、嫌いな子から好きな子といったように、様々な子どもたちに運動する楽しさや大切さなどを伝えてきました。

文科省 活動風景

また、子どもたちだけではなく、現場の先生などには指導技術や指導内容、場の設定など細かい部分までアドバイスをしてきました。教育現場での活動を通して、学校とクラブ、クラブと地域、地域と学校をつなぐ潤滑油のような存在になれるよう努めてきました。

サッカーコーチ


NPO法人はちきたSCのサッカーコーチとして、ジュニアユース選手やスクール生の指導に携わり、自分が経験してきた知識や技術、ノウハウをサッカーの基本的な指導法に基づいて伝えてきました。

また、子どもたちと一緒に混じってプレーすることで、浦和レッズの下部組織や東京学芸大学蹴球部で磨いた技術を最大限に発揮し、少しでも子どもたちのモチベーションアップに繋がるようアプローチしてきました。

サッカートップチーム選手


NPO法人はちきたSCの社会人サッカーチーム(トップチーム)では、東京都1部リーグ昇格、Jリーグ参入に向けて、プレイヤーとしても活動してきました。
トップチーム選手として活躍することで、当クラブに関わる子どもたちやその保護者、地域小学校の児童などに、スポーツと真剣に向き合う素晴らしさや大切さというものも同時に伝えられるよう頑張ってきました。

P1010089

そして、自チームをより良くしていきたいという思いから、社会人サッカーの現状を調査し、課題点や改善点を考え、企画を提案し、今後の方向性などを自ら率先して示し続けました。

総括

どの活動をするにあたっても常に意識していたことは、NPO法人はちきたSCのミッションとして掲げている「誰もが気軽にスポーツを楽しめる環境を作り、スポーツを通じて地域を盛り上げる」ということです。


自分の全ての活動がこのミッションに繋がるよう最善を尽くしてきました。これが私の社会人一年目の主な活動です。

2014-10-17 | Posted in ブログ, 歴史2 Comments » 

 

私と総合型地域スポーツクラブの出会い

卒業後の進路に悩んでいた


私が総合型地域スポーツクラブに出会ったのは、大学4年の2013年12月。幼少期から大学4年までサッカーしかしていなかった自分は、卒業後の進路が決まっていなかった。

部活を引退してから、海外でサッカー選手を目指そうか、東京学芸大学に入学したのを運命だと感じて教員を目指そうか、家業を継ごうか、全てすっぱり辞めて普通に就職しようか、様々な考えが浮かび悩んでいた。

そんな中、私へ一本の連絡がきた。サッカー部に所属していた卒業生の先輩からであった。

文部科学省のプロジェクト参加のお誘い


その内容は、文部科学省が行っている「地域スポーツとトップスポーツの好循環推進プロジェクト」という事業への誘いだった。

事業内容は、各地域にある総合型地域スポーツクラブに文部科学省から任命されたトップアスリートが派遣され、クラブの拠点地域で活躍するジュニアアスリートなどを指導する。他にも、近隣の小学校に「小学校体育活動コーディネーター」として派遣され、授業や先生とのTT(チームティーチング)を行う。

その名の通り、地域スポーツとトップスポーツの好循環を推進する事業である。

>>平成25年度「地域スポーツとトップスポーツの好循環推進プロジェクト」事業選定結果について(文部科学省HP)

「NPO法人はちきたSC」との出会い


その拠点クラブの一つとして選定されていたのが、私が現在勤務している「NPO法人はちきたSC」である。私は、文部科学省がはちきたSCに派遣するトップアスリートの候補に選んで頂いた。

そして、面接・経歴・実績などを審査された結果、派遣アスリートとして認定して頂くことができた。

そのとき、すでにはちきたSCの累計登録会員数は、1000人を超えていた。プログラム数は20種目以上あり、幼児のスクールからお年寄りの健康体操まで幅広い世代を対象とした活動が行われていた。

まさに、「総合型地域スポーツクラブってなに?」でも紹介したような総合型地域スポーツクラブの姿そのものであった。

この出会いがきっかけとなり、私は総合型地域スポーツクラブの魅力に惹かれていったのだ。

2014-10-15 | Posted in ブログ, 歴史No Comments » 

 

人間として成長できた副主将という立場

前回の記事の続きです。

不甲斐ない結果で終わってしまった最後の年でしたが、私自身は確実に成長できたと思っています

目に見える結果としては何も残らなかったけど、自分の心の中にはこの一年がしっかりと刻まれました。

たくさん悩み、たくさん相談し、本気で自分と向き合い、何よりも部のことを考えました。その結果、集団をまとめる上で最低限必要なことを肌で感じることができました

コミュニケーションの方法を学んだ


何よりも大切なのがコミュニケーションです。

サッカーのことでも、プライベートのことでも、くだらないことでも何でも良いから、定期的にいろんな仲間と話すことです。何十人もいれば様々な人がいます。

全体を盛り上げようといつも頑張っている人。周りの様子を伺ってうまくコントロールしている人。集団の中にいるとなかなか発言しない人。個人的に話せば自己主張をしっかりとしてくれる人。

『十人十色』

1人ひとり違うので、その個性をしっかりと理解することが大切であると学びました

その人に合った関わり方を心がける。そこから本人の意見をくみ取る。ジョギングをしながら話す。ストレッチをしながら話す。筋トレをしながら話す。チームビデオを見ながら話す。ご飯を一緒に食べにいったり、飲みにいったりとサッカーから少し離れた環境で話す。

なんでも良いとは思いますがそうした何気ない関わり、そこでの関係づくりから少しずつ信頼を得ていくことが大切だと感じました。

多くの仲間と信頼関係を構築することができたかどうかは、分からないけども自分が悩み抜いた末に学んだ一つの方法でした。


物事に取り組む姿勢


部活動であるが故に、コミュニケーションをとっているだけでは、ただの友達感覚、先輩後輩の関係になってしまいます。各々の技術力の向上とチームとしてのチーム力の向上が必要です。

そのためには、なるべく多くの仲間たちが本気でサッカーに対して取り組めるような雰囲気をつくりだす。もっと頑張らなきゃいけないと思わせるような行動を先輩が見せる。誰よりも早くグラウンドに出て、誰よりも遅くグラウンドを出る。グラウンド以外にもジムでの体づくりや研究室でのチーム分析。午前中の空いた時間を使ってトレーニング。

誰かに見せるために行なうといったら語弊はありますが、自分の行動に一人でも多くの人が影響されて頑張るモチベーションになれば良いなと思っていました

自分自身のためでもあるが取り組む姿勢を追求することで、仲間のモチベーションを少しでも高めることができるのではないのでしょうか。

取り組む姿勢で手を抜いている人には誰もついてこないし、人から頼りにしてもらえません。その人なりの頑張り方を追求し、取り組む姿勢として表現していかければいけないと学びました。


潤滑油になる


私は、今までチーム全体のこと、集団についてこんなに考えたことはありませんでした。

自分がどれだけわがままな行動や言動をとっていたか4年生になって初めて気付きました自分勝手な私の相談に乗ってくれた先輩やコーチなどたくさんの人への感謝の気持ちが湧いてきました

集団のなかには誰一人、同じ人間はいません。当たり前のことですよね。性格も違えば、プレースタイルも違う、人との相性も、ご飯の好みも、異性のタイプもあげたらきりがないくらいの違いがあります。

そうした違いから発生する衝突。衝突するのが悪いとは思いません。しかし、未然に防ぐことのできる衝突はなるべく避けたいものです

例えば、プレー中で言えば、11人が自分の役割を理解した上で戦わなければチームはバラバラのまま進んでしまいます。逆に言えば、自分の役割を明確に理解し、それをアピールし続ければ出場機会のチャンスは訪れます。

自分がしたいプレーではなく、自分が今のチームでしなければいけないプレー、今のチームに求められているプレーを体現する。それが4年生としての自分が割り切って行なう部分でした。

そういった意味でもチームプレーであるサッカーに必要なチーム力をあげるために、チームとして足りない部分を補うためのプレーを心がけ、良い潤滑油になれるよう努力しました。

誰かが穴を埋めていき、集団としてスムーズに進むように行動する大切さも学びました。

最後に


副主将として、時にはゲームキャプテンとして部を統率していく中で多くのことを学びました。

リーダーだからといって、目立つ場面での仕事ばかりではありません。むしろ誰も気付かないようなことや気付けないことに目を向けて行動する大切を感じることができました

ここに書ききれないこともまだまだたくさんあります。4年間の部活動で経験したことは、どこにいっても、どのステージでも絶対に通用すると確信しています

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職場で部下をまとめる立場、教育現場で子どもをまとめる立場、会社のトップとして運営していく立場、様々な環境がありますが必ず活きてくる経験であったと思います。

この経験を今の目標である、総合型地域スポーツクラブ設立に活かせればなと思っています。

2014-10-13 | Posted in ブログ, 歴史2 Comments » 

 

不甲斐ない結果で終わった最後の年

学生最後の年


私は、2012年11月25日(日)をもって東京学芸大学蹴球部を引退しました。今、結果的にみれば、私のプロを目指すというサッカー人生は、そこで幕を閉じました

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最後の年に、蹴球部として設定した目標は「インカレ出場」でした。インカレとは、簡単に説明すると、各地方の代表チームが競い合い、日本一を決める大会です。

私が4年生のとき東京学芸大学は、関東大学サッカー1部リーグに所属していたので、そのリーグ終了時に4位以内に入っていれば、自動的に出場権を得られたのです。

不甲斐ない結果


しかし、11位という不甲斐ない結果に終わりました。2部降格という無惨な現実を叩き付けられました。能力の高い仲間たちがいたのにも関わらず、下から2番目。涙が止まりませんでした。

三年生以下の後輩たちや関東リーグに出ることができなくても必死に応援して支えてくれた4年生など、たくさんの仲間たちの想いに応えることができませんでした

そして、プロをはじめ多くの現場で活躍している先輩方が築き上げてきた伝統、その伝統を繋いで、やっとの思いで勝ち取った1部リーグというステージ。

多くの先輩たちの想いがこもった素晴らしいステージを一年で去ってしまうことになり、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした

また、スタッフの方々は、部活のある日もOFFの日も朝から夜遅くまでチームのために映像分析やチーム分析などをしていたことを知っていたので、1部残留すらできなかったのが心残りです

自分の力不足


部としての目標を達成できなかったのは、東京学芸大蹴球部の部員全員に何かしらの問題があったからだと思います。

各々が力を最大限に出し切れてなかったから、仲間を活かしきれていなかったから、選手とスタッフ間での共有が上手くいかなかったから、問題は様々あります。

しかし、何よりも大きかったのは自分の力不足だと思っています。

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部の副主将として、試合ではゲームキャプテンとして出場していたこともあった中で、自分の力がチームの支えとして発揮されることが少なかったのではないかと思います

戦術面、技術面、統率面、まだまだ甘い部分がたくさん目立ちました。もっと自分に力があれば、みんなの力を引き出すとともに、チームを一つにまとめあげ、東京学芸大学蹴球部としての力を発揮できたはずです。

最後に


最後の年は、不甲斐ないものになってしまいました。「インカレ出場」という目標を掲げたにも関わらず、2部降格という本当に悔しい結果に終わりました。

自分の力不足を痛感させられた一年でもありました。

しかし、今考えるとその経験がさらに自分を成長させてくれた貴重な時間であったなと感じております。

東京学芸大学蹴球部に関わってくださった方、本当に感謝しています。

そしてこれからも東京学芸大学蹴球部を宜しくお願い致します。

2014-10-11 | Posted in ブログ, 歴史No Comments » 

 

自分の道を見失ってしまった大学時代

自分の道を見失う

大学3年の12月から1月にかけての約2ヶ月間、私は部活動のOFFを活用して、就職活動にチャレンジしてみた。だが、違和感を覚えた。自分自身に。

私は、プロサッカー選手になるという覚悟を決めて大学へ進学した。大学の4年間が夢を叶えるラストチャンスだと考えていたからだ。そして、「もう誰にも負けない、高校でプロに昇格した仲間に追いつきたい」という強い想いがあった

その目標を達成するために、入学当初から部活動だけに集中し、がむしゃらに努力を続けた。自分が必要だと思うことを、ただひたすらやっていた。一方で、自分とちゃんと向き合うことを忘れてしまっていた。

時間が経つのは、予想以上に早かった。あっという間に3年間が過ぎていた。3年間、Aチームに所属していたものの公式戦になかなか出場できなかった。気づいた頃には、プロへの道が遠のいていた。現実を突きつけられたような気がした。

入学当初に抱いていた気持ちが自然に薄れていった。だから、就職活動という寄り道をしてしまったかもしれない。完全に自分の道を見失ってしまったのだ

ある人との出会いで救われた


私は、自分を見失ってしまい道に迷っていた。そんなとき、ある方と出会った。そして、その方から頂いた言葉が自分を変えてくれた。

『努力・研究・継続』

『自分の目標を達成するために「努力」することは当たり前。大事なのは、今の努力の仕方は自分に合っているのか、それとも間違っているのか、何が良くて、何がダメなのかを「研究」すること。そして努力と研究を「継続」して行なうこと。』

この言葉が、そのときの自分にはとても響いた。文字で見れば、簡単そうに思えるかもしれないけど、自分と本気で向き合うことはとても難しい。向き合うことにゴールはないため、どこまでも自分というものを追求し続けなければならない。

今までの自分の考えの甘さを痛感した。

副主将としての責任


大学4年生になる直前、私は、サッカー部の副主将、そして幹部に選ばれた。立候補ではなく、部員からの推薦で選ばれたのだ。仲間からの信頼を感じ、同時に責任というものが自分の部活動に大きな影響をもたらした。

部に対しての愛情と責任をしっかり持たなければ、副主将として仲間や後輩に示しがつかない。幹部に選出されたことにより、自分に対する甘さと向き合い、本気でプロを目指し、本気で部のために戦いたいと思わせてくれた。

就職活動のことはすっかり忘れ、ラスト1年も部活動に全力を捧げた。

サッカー人生を貫く決意


プレイヤーとしてサッカーと本気で向き合えるのも大学で最後になってしまうかもしれないと感じていた。

でも、将来のことを心配している時間があったら、今、目の前のことに100%で向き合わなければと思っていた。今の状況に本気で向き合うことができなければ、将来の自分とも向き合うことはできない。逆に、今の自分と本気で向き合うことで将来への糧となる

一度、自分を見失ってしまったけど、影響を受けた言葉や副主将に選ばれたことがきっかけとなり、部を引退するまでは目標を見失わず、サッカー人生を貫く決意ができた。

2014-10-09 | Posted in ブログ, 歴史No Comments » 

 

総合型地域スポーツクラブが注目され始めたわけ

Jリーグ誕生前の日本のプロスポーツの実態


総合型地域スポーツクラブってなに?」でも申し上げたように、これまでの日本は、地域で行なうスポーツは単一種目・単一世代の関わりが主流となっていました。そのため、メンバーの固定化や新規加入者が少なく高齢化するなど、地域住民が気軽にスポーツ活動を楽しめる環境でないのが現状でした。

一昔前まで、日本のプロスポーツの代表と言えば「プロ野球」であり、球団は企業の広告塔としてその存在意義を持ち、“企業主導型”のモデル「企業スポーツ」が日本のプロスポーツとして行われてきました。

プロ野球のビジネスモデルは、企業が自社の広告宣伝の一環としてクラブを支援するいわゆるスポンサービジネスといっても過言ではありません。だからこそ、プロ野球の球団名には企業名がクラブ名とされていることが多く、実際のところ、日本のトップスポーツは、企業などの親会社が全面的に支援しなければ成り立たないリーグモデルでした。

Jリーグの誕生と地域主導型スポーツへ


そんな中、1993年に日本初のプロサッカーリーグ「Jリーグ」がスタートし、日本のプロスポーツのモデルが少しずつ変わっていきました。

Jリーグ加盟チームには、地域の名称をつけることを義務づけ、地域に根ざしたクラブづくりを推奨しました。また、Jリーグはスポーツを通じた社会貢献活動にも力を入れ、クラブにはホームタウンの導入、下部組織の確立など、地域との関係を深める取組を推進しました。

理念としては「Jリーグ百年構想〜スポーツで、もっと、幸せな国へ。〜」を掲げ、スポーツを通じて世代を超えたコミュニケーションの輪を広げていくために、“地域に根ざしたスポーツクラブ”を核とした様々なスポーツ文化の振興活動に取り組むこととしました(百年構想(Jリーグ公式サイト)より)。

そのため、Jリーグの誕生は、日本スポーツ界が従来の“企業主導型”から地域主導型”のビジネスモデルへとその方向性を見直す一つのきっかけとなりました。

制度改正で注目され始めた「総合型地域スポーツクラブ」


Jリーグの誕生と成長により、日本スポーツの視点が少しずつ地域に向けられてきました。平成23年には「スポーツ振興法」を50年ぶりに全面改正する「スポーツ基本法」が成立し、それに伴い、平成24年には「スポーツ基本計画」が策定されました。

「スポーツ基本法」や「スポーツ基本計画」では、文部科学大臣がスポーツに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、スポーツの推進に関する基本的な10年間の計画を定め、「スポーツは世界共通の人類の文化」「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利」と明記しました。

つまり、スポーツは任意で行なうものでなく、国民の権利として定められたのです。そのため、スポーツ振興に関する法規・施策(教育基本法、社会教育法、スポーツ振興投票法:toto)などについても目を向けられ始め、今後は教育現場と地域スポーツクラブの関わりなども深めていく必要があるとされました。

そして、国として運動習慣者の増加を提言し、地域におけるスポーツ・身体活動・運動・健康づくり・地域づくりを総合型地域スポーツクラブに期待しました。

終わりに


こうして総合型地域スポーツクラブは、注目され始めました。しかし、実際のところ、総合型地域スポーツクラブの注目度は、まだまだ低く、一般市民には認知されていないのが現状です。地域住民が協力し合い、支えていく総合型地域スポーツクラブであるのに、中心となる人たちの認知度が低ければ、クラブは成長しません。

誰かが伝え続け、必要性を理解してもらえるように努力しなければ、日本のスポーツ事情、地域の課題は改善されていきません。安定を求め変わるまで待つのではなく、勇気を出して自分が中心となり、日本の未来を良い方向に変えるんだ、という気持ちを持って動くことが必要だと思います。

そんな若者を自分の活動により増やしていけるように、そして総合型地域スポーツクラブを知ってもらえるように、これからも自分なりの伝え方で頑張っていきたいと思います。


■参照資料

・谷塚哲「地域スポーツクラブのマネジメント」
・谷塚哲「地域スポーツクラブの“法人格”取得しよう!」
・公益財団法人日本体育協会編集発行「公認アシスタントマネジャー養成テキスト」

 

総合型地域スポーツクラブってなに?

日本の未来を支えるクラブ形態


総合型地域スポーツクラブとは、地域住民の主体的な運営により、多世代の人が近隣の学校や公共スポーツ施設などを活用しながら、生涯を通してスポーツに親しめる環境づくりを目指して活動する非営利組織のことです。

一つのスポーツクラブに多種目のプログラムやサークル活動、文化活動があり、男性も女性も、赤ちゃんからお年寄りまで、障がいの有無なども関係なく、すべての人々が各々の競技レベルに合わせて、自由にスポーツに参加することのできる新たなクラブ形態となります。

この総合型地域スポーツクラブは、ヨーロッパ型の地域スポーツクラブを参考にしてつくられたものであり、国のスポーツ政策においても、お手本とされているものです。

スポーツ活動の現状


これまでの日本は、地域で行なうスポーツと言えば、サッカー少年団や少年野球チーム、ママさんバレーや老人会の趣味活動など、単一種目・単一世代の関わりでしかありませんでした。そのため、地域にある多くのチームやサークルはメンバーが固定化され、新規加入者が少なく高齢化しているなど、必ずしも地域住民が気軽にスポーツ活動を楽しめる環境でないのが現状でした。

また、現在ではスポーツをする人・しない人の二極化が進んでおり、子どもにいたっては、少子化に伴い、各学校単位でチーム編成をすることは難しくなり、部活動において、所属しない中・高校生のスポーツ機会が限られてきています。

日本が抱えている問題


このような現状があるため、国民の運動不足や子どもの体力低下はもちろんのこと、少子高齢化や地域コミュニティの希薄化などの影響で、他人とのコミュニケーション不足による子どもたちの社会性の欠如や高齢者の医療費増大、学校と地域の連携不足から起きる犯罪や諸問題など、日本が解決すべき問題は少なくありません。

総合型地域スポーツクラブの必要性とは?


このような問題を早急に解決することは、現実的に考えて困難です。ゆえに、まずは各々の地域から見直していき、課題解決に努めていく必要性が求められてきます。そこで、問題を解決していく上で重要な役目を担ってくるのが、今回設立しようと決意した「総合型地域スポーツクラブ」です。

総合型地域スポーツクラブが身近にあれば、それぞれの興味・関心に合わせてスポーツを楽しむことができるだけではなく、地域住民の交流の場として、家族のふれあいや青少年の健全育成、更には活力ある地域社会の形成にも大きな役割を果たすものと期待されています。

さらに、日常的に身体を動かす機会が増えれば、子どもの体力向上から高齢者の健康づくりまで、現代社会が抱える様々な問題を解決する一助にもなるでしょう。我々の生活の中にスポーツが浸透し、文化として根付くことは、一人ひとりの生活のみならず、社会全体の豊かさにつながるといっても過言ではありません。

総合型地域スポーツクラブの時代


スポーツは、人生や暮らし・生活をより豊かに充実したものにしていくために欠かすことのできない文化的価値を有しています。スポーツの文化的価値を国・地方自治体・スポーツ関係団体・そして住民組織などが明確に理解し、総合型地域スポーツクラブの活動理念や行動指針などを共有し、互いに協力してくことが今後の日本には求められています。

今こそ、総合型地域スポーツクラブの存在意義が国民全体に認められるべきではないでしょうか。

■参照資料

・公益財団法人日本体育協会編集発行「総合型クラブ創設ガイド」
・谷塚哲「地域スポーツクラブのマネジメント」 

2014-10-05 | Posted in 総合型地域スポーツクラブ2 Comments » 

 

総合型地域スポーツクラブ設立の決意に至るまでの心境

私がいま伝えたいことは「なるべく多くの人に総合型地域スポーツクラブを知ってもらい、みんなの手でクラブを創りあげる道標として自分の活動を伝えていきたい」ということです。

私が皆様に伝えたいことは、たくさんあります。今後も当サイトを通じて、積極的に情報発信を続けていきます。

私の今後の目標


自分を含め、地域住民や教育現場、老人ホームや保育現場、行政や自治会など多方面から関わりを持つことができるのが総合型地域スポーツクラブです。

だからこそ、まずは大勢の人たちに総合型地域スポーツクラブのことを知ってもらいたいと思います。そして総合型地域スポーツクラブの必要性を感じてもらうことで、お互いに支え合っていかなければならないということを理解して頂きたいなと考えています。

近い将来、総合型地域スポーツクラブが日本人の生活環境にあり、そこに行けば誰かしら知っている人がいるような地域社会を望んでいます。そして一緒に体を動かしたり、お茶をしながら話したり、悩みを相談したりと、友達や家族のような絆を育むことができれば最高です。

また、仲間とともに青春時代を過ごしたり、かつての仲間や友達たちと集まって運動し、飯を食い、酒を飲み、思い出話で盛り上がりたいです。そんな楽しみ方も総合型地域スポーツクラブだからこそ実現できるクラブ形態だと思っています。

そのような地域が日本中に少しずつでも増えていけば、自然と笑顔が増えていくと思います。私自身もそのような地域で自分も生涯を終えたいです。だから、総合型地域スポーツクラブが中心となる地域社会を私が先導し、形成していく必要があると感じています。

その第一歩として、自分の生まれ育った場所に総合型地域スポーツクラブを設立することが必要であると確信しています。自分の活動が今後の若者に勇気を与え、体力低下問題や地域社会のコミュニティの希薄化など日本全体として意識しなければならない多岐にわたる課題についてもアプローチしていけるのではないでしょうか。

総合型地域スポーツクラブを設立するという決意


私は、自分が生まれ育った地域に総合型地域スポーツクラブを設立することを決意しました。決意をしてから、すぐに地元のさいたま市西区について調べ始めました。そして、私の地元には、総合型地域スポーツクラブとして埼玉県に認知申請を出しているクラブがないことを知りました。

さいたま市内にある総合型地域スポーツクラブの8割以上は認知申請を出しているのにも関わらず、さいたま市西区は、総合型地域スポーツクラブの認知度を高める取組みをしていないのです。

これまで自分が感じてきたことを地域住民に伝える絶好のチャンスだと思いました。それに、自分が全く知らない地域に創るのではなく、自分を育て上げてくれた近所の人や地域の人が多く住む、西区に周知していくことで感謝の気持ちを伝えることもできます。

自分の地域だからこそ発信できる魅力も伝えていきたいし、その発信源に自分がなりたい、というよりも自分がならなければいけないと感じました。これが前回の記事「総合型地域スポーツクラブ設立への想い」の内容にある「決意の朝」に至る具体的な理由です。

2014-10-03 | Posted in ブログ, 歴史No Comments » 

 

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