自分の道を見失ってしまった大学時代

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自分の道を見失う

大学3年の12月から1月にかけての約2ヶ月間、私は部活動のOFFを活用して、就職活動にチャレンジしてみた。だが、違和感を覚えた。自分自身に。

私は、プロサッカー選手になるという覚悟を決めて大学へ進学した。大学の4年間が夢を叶えるラストチャンスだと考えていたからだ。そして、「もう誰にも負けない、高校でプロに昇格した仲間に追いつきたい」という強い想いがあった

その目標を達成するために、入学当初から部活動だけに集中し、がむしゃらに努力を続けた。自分が必要だと思うことを、ただひたすらやっていた。一方で、自分とちゃんと向き合うことを忘れてしまっていた。

時間が経つのは、予想以上に早かった。あっという間に3年間が過ぎていた。3年間、Aチームに所属していたものの公式戦になかなか出場できなかった。気づいた頃には、プロへの道が遠のいていた。現実を突きつけられたような気がした。

入学当初に抱いていた気持ちが自然に薄れていった。だから、就職活動という寄り道をしてしまったかもしれない。完全に自分の道を見失ってしまったのだ

ある人との出会いで救われた


私は、自分を見失ってしまい道に迷っていた。そんなとき、ある方と出会った。そして、その方から頂いた言葉が自分を変えてくれた。

『努力・研究・継続』

『自分の目標を達成するために「努力」することは当たり前。大事なのは、今の努力の仕方は自分に合っているのか、それとも間違っているのか、何が良くて、何がダメなのかを「研究」すること。そして努力と研究を「継続」して行なうこと。』

この言葉が、そのときの自分にはとても響いた。文字で見れば、簡単そうに思えるかもしれないけど、自分と本気で向き合うことはとても難しい。向き合うことにゴールはないため、どこまでも自分というものを追求し続けなければならない。

今までの自分の考えの甘さを痛感した。

副主将としての責任


大学4年生になる直前、私は、サッカー部の副主将、そして幹部に選ばれた。立候補ではなく、部員からの推薦で選ばれたのだ。仲間からの信頼を感じ、同時に責任というものが自分の部活動に大きな影響をもたらした。

部に対しての愛情と責任をしっかり持たなければ、副主将として仲間や後輩に示しがつかない。幹部に選出されたことにより、自分に対する甘さと向き合い、本気でプロを目指し、本気で部のために戦いたいと思わせてくれた。

就職活動のことはすっかり忘れ、ラスト1年も部活動に全力を捧げた。

サッカー人生を貫く決意


プレイヤーとしてサッカーと本気で向き合えるのも大学で最後になってしまうかもしれないと感じていた。

でも、将来のことを心配している時間があったら、今、目の前のことに100%で向き合わなければと思っていた。今の状況に本気で向き合うことができなければ、将来の自分とも向き合うことはできない。逆に、今の自分と本気で向き合うことで将来への糧となる

一度、自分を見失ってしまったけど、影響を受けた言葉や副主将に選ばれたことがきっかけとなり、部を引退するまでは目標を見失わず、サッカー人生を貫く決意ができた。

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2014-10-09 | Posted in ブログ, 歴史No Comments » 

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