スクール生のある子どもとの会話。

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昨年、私が担当しているスクールでとても感動したことがありました

スクール開始前にあるスクール生がこんなことを言っていました。


子:「コーチ。今日ママ風邪引いちゃったんだ。だけど今日サッカーこれたよ!」

私:「そうなのかー。かわいそうに、ちゃんとママのお手伝いしてあげるんだよ。今日はどうやってきたの?」

子:「ママ風邪引いてるのに頑張って俺のことここまで連れてきてくれたんだよ!だからね、今日はママのためにたくさん点をとるんだ!」

私:「おー!ママも○○も優しいね!今日もいっしょにコーチと頑張ろう!」

子:「うん!頑張るからコーチもみててね!」


その子は小学3年生なのですが、今は小学5年生に混ぜて練習をさせています。

運動能力は高いが、低学年中心の環境と違った環境などまわりの環境によって、モチベーションが下がったり上がったり、技術の発揮に大きな差が出てしまったりすることが半年付き合うことでわかり、より厳しい環境に混ぜてみようと思いました。

最初はなかなか付いていけない部分が多く、上の学年の子から厳しい言葉を投げつけられ、落ち込んでいることも多々ありました。

でも私はあえて本人には優しい言葉をかけず、厳しく接しました

本来であれば違った対応をとるかもしれません。
けどその子との信頼関係を築けているという自信があったので、そういった対応をとりました。

その対応が良かったのかどうか、正しかったのかはわかりませんが、
今では5年生とも対等にプレーできるほど、技術もメンタルも成長しました。

成長した姿をまわりの5年生からも認められ、
今ではみんなが寄ってくるようになりました。

最初は「○○なにやってんだよ!」のようなキツイ言葉を5年生かけられ、みんなから少し避けられていた彼も今では、みんなが集まるほどの存在になりました

とても微笑ましい光景です。

話を戻しますと、
この日、彼は合計20分のミニゲームでなんと、7得点あげることができました。

サッカー用語でダブルハットトリック達成です。

点を決めるたびに、ママの方をみて、ニコッとガッツポーズし、

そのあとは私の方へきて「コーチまた決めたよっ!」とハイタッチし、

チームの仲間とワイワイ盛り上がる


子どもってすごいなって思いました。
子どもには子どもにしかできないことだったり、パワーだったり、素晴らしいものを持っています

それをどれくらいの期間をかけて、どのように関わって、引き出すことができるのかが我々指導者や先生、保護者には必要なんだなと感じることができました。

この子には本当に感謝しています。

もちろん他の子の関わりがあったからこその今があるので、みんなにも感謝しています。

本当にありがとう。

これからも勉強を重ね、自分なりの関わり方を少しずつ確立していき、地元での活動に活かしていけるよう準備していきたいと思います。

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2015-01-02 | Posted in ブログ, 活動No Comments » 

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