小型ハードル走の授業にはこんな目的(めあて)がある
私は小学3年生(1クラス37人:男子22名、女子15名)を対象に全9時間を通して、
「小型ハードル走」といった単元の授業を行いました。
小型ハードル走でのねらい
小学3年生のハードル走は普通のハードルを使わずに「小型ハードル」を使って行うことが指導計画では記されています。また、小型ハードルの代わりにコーンやフラフープ、ペットボトルなど様々な用具を走り越える練習もします。そんな小型ハードル走の授業目的(ねらい)を私の担当学級ではこの3つに絞りました。
■小型ハードルやいろいろな道具をリズムよく走り越えることができる。
■自分の力に合った課題をもち、動きを身に付けるための活動や走り越え方のポイントを理解し、体現できる。
■友達と仲良く積極的に運動に楽しんで取り組むと同時に、決まりを守り安全に気をつけて活動することができる。
小型ハードル走の特性は「一定の間隔に並べられた小型ハードルを走り越え、記録に挑戦したり、競争したりして楽しむ運動である。また、小型ハードルを調子良く走り越える技能の習得が記録の向上につながる運動である。」と記されているので、特性に沿った目的や授業構成で全9時間を進めていきました。
授業の流れ
安全面の理解を深めるためにハードルの置き方や補強運動の重要性から学んでもらいました。サッカーで行うようなブラジル体操や陸上で行うようなラダーなど、普段の生活ではしないような動きを補強運動で取り入れました。
初めての動きを頭で考えながら体現することで柔軟性を鍛えたかったからです。ハードルを走り越える際にもポイントがいくつかあるので、補強運動で頭にも身体にも刺激を入れることで、よりスムーズに小型ハードル走に取り組めました。
最初は小型ハードルすら置かずに、ラインカーで引いた「四角い落とし穴を走り越えよう!」といった感じで、走り越える感覚をまずは確かめてもらいました。それからマーカー、コーン、小型ハードル、コーンを互い違いに重ねるといった様に徐々に高さを出していきました。
徐々に高さをつくってあげることで、目の前の障害物を跳ぶことに対する抵抗がほとんど無くなり、児童は積極的に走り越えていました。もちろん、いくつかコースはつくって、自分の力に合ったレベルで走り越えられるような場の設定はしました。回数を重ねて練習していく中で少しずつポイントを伝えていき、意識することを増やしていきました。
■1.2.3.ピョーン(ex.右.左.右.左)のリズムで走り越えること。
■ピョーンの越える足は左右でどちらが行いやすいか理解すること。
■100%の力で走り、走りやすいハードルの間隔を知ること。
■障害物の前では止まらず、越える足の膝は伸ばして、なるべく低く走り越えること。
主にこの四つを全授業の中で伝えて意識させました。あとは各々に足りない部分やこうすれば良くなるといったことをその都度アドバイスしていました。ちなみに、ハードルの間隔は5mと5.5mで行いました。
授業を通して、学んだことや子どもたちから教えられたことを次の記事で紹介していきたいと考えています。
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