子どもたちの指導を通じて感じたこと

Pocket

NPO法人はちきたSCでの活動を通じて何百人もの子どもたちと関わり、指導や授業を行ううちに気付いたことがいくつかあります。

小学生の運動能力の低さ


幼児期は小学生ほど運動能力に差がなく、男女ともに体を動かすことに対して、ほとんど抵抗がありません。しかし、小学生になると学年が上がるにつれて運動能力の差が一目で分かり、運動の好き嫌いもはっきりしてきます。

小学生低学年でも、自分は運動が苦手だから体を動かすことが嫌い、体を動かすことが嫌いだから運動は進んでしない、そんな子が多々見受けられます。

私が子どもの頃は、得意だろうが苦手だろうが体を動かすことを楽しいと感じている子が今より多かったのではないかなと感じています。

幼児期の運動機会の重要性


そのような問題が起こる一つの原因として「幼児期の運動機会の確保」が大部分を占めているのではないかと確信しています。小学生の運動能力の差や運動の好き嫌いに大きく関わってくるのが「幼児期にどれだけ運動経験をしたか」ということだと思います。

共働きの家庭が当たり前になり、保育園や幼稚園に預けられる子が増えている中で、昔みたいに近所の子どもと暗くなるまで遊んだり、昼間に知り合いの親や子ども同士が集まって遊んだりする機会なんてほとんどありません。

保育園や幼稚園では、一人の先生が何十人もの子どもを見るとなると、危険性などの部分も考慮して、なかなか自由に外で遊ばせてあげる時間を確保できません。

だからといって、運動する時間がないというわけではありません。

巡回指導の必要性


総合型地域スポーツクラブや地域クラブチームなどには、運動の専門家が専従スタッフとして在勤しているはずです。そういった専門家が保育園や幼稚園に巡回指導やスポーツ教室などを提供していくことで、子どもの運動機会は少しずつ増えていくのではないかなと考えています。

種目は何でも構いません。サッカーでもバスケでもダンスでも、とにかくコーチに教えられた言葉や動きを考え、考えたことを体で表現することに意味があります。そうやって運動に対する得手不得手の意識や能力の差をできる限り広げないようにすることが今後更に求めるべき方向性だと思います。

そのため、そのような活動が行なわれていない保育園や幼稚園では、今すぐにでも巡回指導やスポーツ教室等を行う必要性があるのではないかと強く感じております。

だから、私は今後の活動で巡回指導にも力を入れていきます!

Pocket

スポンサードリンク
2014-10-21 | Posted in 活動2 Comments » 

関連記事

コメント2件

 小杉厚 | 2014.10.21 22:30

記述の通り、子供たちの環境はあらゆる面からみて制限されている現代ですね。偉そうなことを言える立場ではないですが、そのせいもあってか自分で考えて行動する力や、疑問を問いかけて来る子供が少ない気がしてます…
といっても、なかなか難しい問題ではありますね…。

 岸幸太郎 | 2014.10.22 0:58

小杉さん

コメントありがとうございます!
そうですね。悪いのは子どもではなく、環境を制限している社会だと思います。
そのご意見、間違いないと思います。
難しい問題ではありますが、改善できないことではないと思うので、
みんなが協力し合う社会をつくりあげていくことで一歩進むのではないかと考えています。

Comment





Comment



スポンサードリンク