こんな活動もあります。総合型地域スポーツクラブって。
つながることの大切さ
「私を決心させた父の言葉 」が私にクラブ設立を決意させた決定的な理由であった。
そして、その言葉の中にもあった「出会った人とのつながり、仲間を大切にする」それは私が物心ついたときから一番大切にしてきたことである。
いつもまわりの人たちに支えられて、助けられて生きてきた。
今回設立するにあたっても、たくさんの人に後押ししてもらった。
そしてこれから出会う人にも手助けしてもらわなければ、きっと自分は成り立っていけない。
つながった人、仲間を想う気持ちがあるからこそ、手を差し伸べてもらえる。
そんな風に私は感じている。
人と人がつながり、手を差し伸べ合うことで成り立っている生涯。
そんなつながりの大切さを私はたくさんの人に伝えていきたいと想っている。
どんなことも、人とつながらなければ何も始まらない。
逆にいえば、人とのつながりからすべてが始まる。
総合型地域スポーツクラブには、そんな「つながり」という言葉がたくさんあることを一年間働くことで学べた。
クラブスタッフの活動
体育の先生として教育現場に関わっているクラブ職員が、夕方になればクラブのスクールコーチになる。
スクールコーチはクラブのトップ選手としても活躍することで、子どももその親も祖父母も興味をもち、コーチのプレーを観にくる。
また、トップ選手兼スクールコーチが日中には健康プログラムの指導員として高齢者や主婦に健康指導ををする。
健康指導を受けているクラブ会員がサッカーの応援にきたり、クラブの運営に関わったり、ボランティアをしたり、別のプログラムでは先生になったりと、新たな人とどんどんつながっていく。
地域をつなげるクラブの活動
そして組織としての取り組みでは、クラブが学校と協働して青少年育成のイベントを企画することもある。
また企業や農家などと協力してまちづくりにつながる地域貢献活動をする。
さらに行政と協力して地域や日本の課題解決に向けて力を注ぐ。
そういった地域貢献活動を理解した国が、国としてのあげられている課題解決に向けて、地域や各県にプロジェクトを委託する。
そこで地域と地域、地域と県がつながり、新たなコミュニティの場をつくることで、大きな事業に向けてプランを立てていく。
数多くの関わりをもてるクラブ
クラブ関係者、自治会、行政、教育機関、民間企業、商工会、各種委員会・協会、県、国…
普通の団体では関わりのないような領域までつながることができる。むしろ関係性を強めなければ存続していけない総合型地域スポーツクラブ。
地域が地域としての価値を見出すために、日本が日本としての価値を見出すために、更なるつながりを深めていかなければならない。
技術や身の回りの持ち物が進歩しているのと同じように、私たち人間の関わりというものも推進していかなければならない。
日本が抱えてる問題をみんなで意識して力を合わせること、進歩した技術を最大限に活用するためには人と人のつながりを深めることが求められる。
人が人を紹介し合い、新たなものや人材を提供し、助け合う。そんなサイクルが必要なのではないか。そういった風潮を各々の地域から進めていくことが大事なのではないか。
こんな想いが詰まっている総合型地域スポーツクラブで私は自分の感謝の気持ちを表現していきたい。
だからこそ、クラブをただのスポーツ環境の場として終わらせるのではなく、クラブから様々な可能性を伝えていきたい。
そんな無限の可能性を感じることのできた『総合型地域スポーツクラブ』。
みなさんの頭の片隅に置いて頂ければ幸いです。
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