子どもたちの成長に必要な事。「自ら考え、判断し、それを伝える能力」

Pocket

私は今年の4月から埼玉県さいたま市西区にある大宮指扇サッカースポーツ少年団(大宮指扇SSS)という小学生年代のサッカー少年団に関わっています。

大宮指扇SSSは主に指扇地区で活動しており、指扇北小学校・指扇中学校・滝沼川グラウンド・秋葉の森グラウンド・大宮武蔵野高校など地域の公共施設や地域に解放されているグラウンドを使用しています。

IMG_8144

基本的には指扇北小学校・指扇小学校・馬宮東小学校・栄小学校・大宮西小学校・宮前小学校に通う子どもたち約70名が在籍していて、一学年10名いるかいないかの学年もあります。

決して多いとは言えませんが、旧大宮市内では強豪と呼ばれる時代もあったり、少年団の存続自体が危うい時期があったり、様々な歴史のある少年団です。

子どもたちの成長に必要な事


5月2日(土)、3日(日)の2日間には、上尾新緑杯争奪近隣招待サッカー大会という招待試合がありました。

IMG_8193

そこで私は初めて5年生を担当することになり、ドキドキとワクワクする気持ちでいっぱいでした。子どもたちは所属するチームや学年、地域や学校などによって雰囲気やスタイルが全然違います。だからこそ難しく面白い部分がたくさんあります。

その日、私は「止める・蹴る・運ぶ」という基本的な技術の重要性を改めて痛感しました。そしてサッカーに向かう姿勢が子どもたちの成長にも大きく関わることを再確認することができました。特に「自分で考え、判断し、それを伝える能力の大切さ」に気付かされました。

IMG_8186

どんなことも大人が口を出してしまえば簡単に物事は進みますが、それは子どもの成長する機会を奪ってしまうことにつながります。ウォーミングアップひとつだってそうです。大人がやってしまえば簡単に終わります。でもそこを子どもたちが自分たちで考えてできるように導くことが指導者の役目だと思います。

答えを教えるのではなく、答えを見つけ出すための手段に対するヒントを教える。

大学を卒業してからの2年間、小学校で体育を教えたり、地域の子どもたちにスポーツを教えたり、何千人もの子どもたちと触れ合う事で子どもたちの「考える能力の低さ」に気付く事から感じた自分なりの指導理念です。

子どもの環境は親と社会が影響している


そういった能力の低さは子どもたちが悪いのではなく、様々な物や言葉を与えすぎている大人がいけないと思います。失敗をしないように言葉をかけすぎてしまったり、手を貸しすぎてしまったりと必要以上にサポートしすぎなのではないかと感じました。

IMG_8208

学校の先生からしたらモンスターペアレントを恐れ、親からしたら地域の安全性などを恐れ、その他にも様々な社会現象が影響し、結果的に子どもたちの成長する機会を奪っているのです。

無邪気に走り回る、怪我をする、ケンカをする、叱られる、暗くなるまで自然で遊ぶ、生き物と触れ合う、すべてが大切でいろんな経験が子どもたちの考える力や判断する力を養っていくと考えています。しかしながら、社会全体の現状をいきなり変えることはすごく難しく、時間のかかることです。

地域のスポーツクラブや少年団


だからこそ、地域のスポーツクラブや少年団の指導者がそういった人間育成もしていくことが必要だと考えています。

IMG_8205

人間育成から技術指導までできてこそ、子どもたちに指導していくべきでしょう。現代社会において子どもたちが運動できる場所や機会はとても重要になってきます。その時間でどれだけ成長できるかは関わる大人に影響してきます。

「指導者は子どもたちの未来に触れている」

こういった言葉があります。指導者はもちろん、子どもに関わる大人や先生、地域の方々にも意識してほしいと願っています。

■ 上尾新緑杯争奪近隣招待サッカー大会の結果

IMG_8194
1位:上尾富士見

IMG_8198
2位:大増サンライズ

IMG_8199
3位:上尾東

大宮指扇SSSは初日の2回戦で1位と2位のチームに大差で敗れ、良い経験をできたと思います。スタートとしては厳しい現実ですが、ここから一年間頑張りましょう。

2015.5.6 Wed 21:10 ありがとう

Pocket

スポンサードリンク
2015-05-06 | Posted in ブログ, 活動No Comments » 

関連記事

Comment





Comment



スポンサードリンク